続きを読む: 新春初作品
竹細工の最近のブログ記事

河童の話は、小さいときにおじいさんから、よく聞かされました。
記憶に残っているのは
夕方、川のほとりを、お酒を飲んで 歩いていると河童が出てきて「おんちゃん、相撲とろ、とろうちや、チャッチャ」といって、しつこく寄って来て、相手になって負けたら、川に引きずり込まれた。
と話していたことでした。
最近テレビノコマーシャルでも河童の姿を見る機会があり、なんとなくユーモラスな姿に心を引かれカッパ作りに挑戦したところです。
丁度、この作品が出来上がったとき、うれしい知らせが入りました。
「安浦民族資料館(南薫造記念館)」で作品展示をさせていただけるという知らせです。
近代日本洋画史に不滅の足跡を残した南薫造画伯の生家とアトリエを改修し、特別展示室を設置して、1985(昭和60)年の春、安浦歴史民俗資料館(南薫造記念館)として開館しました。建物は江戸時代後期の様式を残しており、絵画、彫刻、古文書、農漁業・生活用具等を多彩に展示しています。
(呉市ホームページより引用)
こんなすごいところで、わが作品を展示させていただけるなんて、夢のようです。
3月5日から4月6日までの展示に向けて、新しい仲間も増やして、精一杯いい展示にしたいと気を引き締めているところです。
現在、江田島で行っている作品展示については、竹細工のカテゴリをクリックしてみてください。


今日はスズメバチの巣を除去した、というニュースがありましたが、竹っ子作品の、スズメバチ君はなぜか人気者で、すでに10匹ほど嫁いで行きました。
ハチ君の出来上がるまでを説明します。
出来上がったハチ君がぶどうの傍にとまった所です。
結構可愛いと評判です。
★まず、使っている道具です。

左から、
竹を割るナタ、
切り出しナイフ、
ノミ、
細かな作業をするナ イフ、
彫刻刀セット、
カッターナイフ

左から、
竹挽きのこ、
小型のこ、
剪定ばさみ、
ペンチ、
千枚通し、
電動ドリル
これらを使って作品を作っていきます。

素材は孟宗竹です、作品の出来上がりをイメージして、竹の厚さを選び、
幅を決めて切り取ります(右側が切り取ったもの)。
作品をイメージして外郭を書き込む。 ノコで切り込みを入れる。 ノミとナイフで丸みをつける。
羽と胴体ができたら、次は竹の枝から触覚と足になる部分を選んで切り取る。
胴体にはマジックで模様を書き込んでいます。

各パーツを組み立て完了。
